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愛知電機 複数台利用でも停電なし

■EV充電、集合住宅の電力抑制

 次世代のエコカーとして普及が見込まれる電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)は家庭でも充電が可能だ。だが、マンションなどの集合住宅では、一度に多くのEVを充電すると、電力容量が不足し、停電によってエレベーターや出入り口のオートロックが停止する恐れもあるという。そんなとき、マンション管理者の心強い味方になってくれるのが、愛知電機(愛知県春日井市)が昨年12月発売したEV用充電システム「Deco-System(デコシステム)」だ。

 一般に、マンションではEVなどの充電には共用の電気を利用する。だが、EV1台の充電に必要な電気は3キロワット。仮に一度に10台のEVを充電すれば、30キロワット分の電気を確保する必要がある。EVの充電で共用部分の電気使用量が契約電力を超えると、余計に電気代を支払わなければならなくなったり、ブレーカーが落ち停電してしまう。

 こういう事態にならないように、「負荷平準化機能」を備えているのがデコシステムの最大の特徴だ。

 例えば、午後8時に帰宅後、翌朝7時にEVを運転したいとすれば、その人は充電完了希望時間を翌朝7時に設定すればいい。充電時間として11時間利用できるが、三菱自動車の「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の場合、フル充電までの時間はバッテリーがカラの状態でも200ボルト電源なら7時間ほど。その差を利用して、システム側で対象車の充電時間を分散し、充電による最大使用電力の増加をできるだけ抑える仕組みだ。

 

エレベーターなどの使用量が増え、充電を抑えなければならない場合もあるが、そんなときは「皆が80%くらいまで充電し、先につないだ人だけが有利にならないようにする」(機器事業部の片平洋一・製品戦略グループ長)機能も備えている。

 システムは中部電力と共同開発した。充電装置、操作盤、分電盤からなり、充電装置は31台まで接続できる。充電装置5台の場合のシステム価格は198万円だ。

 まだEVやPHVが普及していないため、マンションデベロッパーなどからの引き合いはこれからの段階だが、「普及してからでは遅い」(機器事業部の高柳秀紀・機器営業グループ長)として、将来をにらんで製品化に踏み切った。当面の目標として、まず1億円の売り上げを目指している。

 

マンションに充電器が備わっていても、
みんなが一斉に充電するようになってくると、
これはこれでちょっと問題なんだね。

本当に停電になっちゃったら、
めちゃめちゃ困るんですけど!?

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