電気自動車(EV)向け急速充電器設備の整備や運営を目的に、県内外26社が出資し設立した「AEC(エー・イー・シー)」(国場幸一社長)は、EVの需要拡大を目指し、使い方や利便性、環境負荷低減などを詳しく紹介するプロモーションビデオ(PV)を制作している。28日からPVを活用し、首都圏の旅行代理店などで沖縄観光の"新しい顔"としてEVをPRしていく。
AECには充電回数に応じて利用料1回500円が入る仕組み。充電器設備が設置されて以降、充電回数は増加傾向で、5月は前月比で2・5倍。夏場の観光シーズンはEVのさらなる利用が見込まれており、関係者らはPVが利用増の呼び水になることを期待している。
現在、AECが運営している県内の急速充電設備は21カ所で27基。県内の3レンタカー会社が導入する日産自動車のEV「リーフ」220台に対応している。充電回数は2月が487回(実験運転含む)、3月357回、4月410回、5月1039回。5月は大型連休中だけで836回を数え、EV全車がフル稼働の状況だった。
駐車場内に11カ所11基を設置している沖縄ファミリーマートでも、5月は400回と4月(160回)の2・5倍増。同社の當間重政総合企画室長は「7~9月にかけての観光シーズンでは単月で1千回を超えるのでは」と話す。同社は充電中の約15~30分間での店内での買い物客増に期待しており、「売り上げ増につながっている」と話す。EVの一般への拡大や駐車場の確保などの条件が整えば、「将来的には充電設備を全店舗に導入したい考えもある」(當間室長)としている。
EVの利用増は、東日本大震災の影響による通常のレンタカー不足等も要因となっている。AECの松本宗久部長は「要因はさまざまだが、一度利用すればその良さは理解してくれるはずだ」と説明。PVでは、環境負荷低減に加え、飲食店や行楽地など受けたいサービスをカーナビゲーション案内する「未来型サービス」を強くアピールするという。
省エネ対策に大いに貢献してくれる電気自動車だけれど
まだまだ浸透するのには時間がかかるかも!?